世界のミュージアムが、さまざまなオンラインプログラムを無料開放しています。今日は、その第2弾として、スミソニアン協会が運営するNational Museum of Natural Historyのオンラインプログラムと、スミソニアン協会の活動のドキュメンタリー、そして以前にご紹介したSmithsonian Open Accessプログラムをご紹介しましょう。
National Museum of Natural History
地球の自然、宇宙、鉱物、生物、環境問題などをテーマにした調査研究・資料の保存・展示と教育を幅広く行っているミュージアムです。ワシントン DCにあるスミソニアン博物館の中核をなすミュージアムです。
Outbreak:Epidemics in a Connected World Digital Exhibit
こちらは、今回のCovid-19のパンデミックをテーマにしたオンライン企画展です。画面をスクロールして、表示される画像を観たり、説明を読んだりして、かなり詳しくウィルスやバクテリアなどについて、人間社会と自然の関係の中で、それがどのような役割を果たしているのかなど、科学的に包括的に学んでいくことができます、小学校3年生から中学生くらいまで楽しく学んでいくことができる内容です。今日本語で報道されている内容から、様々な専門的な英語のボキャブラリーも容易に理解し吸収していくことができますので、今ぜひ親子でご覧になって下さいませ。文法的には、中学生レベルの平易な英語ですので、オススメです。
Distance Learning
ZoomによるインタラクティブなQ&Aプログラム「Video Webcasts」を開催しています。時差がありますので、オンタイムにZoomに参加することは難しいかもしれませんが、「Completed Shows」にリストアップされているアーカイブ動画を観ることができます。スミソニアンの科学者や専門家が、子ども達から寄せられた質問に答える形で、それぞれのテーマについて丁寧に教えてくれます。ご家庭で楽しく便利にお使いになるのでしたら、下記のアーカイブから動画を選んでご覧になる方が簡便です。保護者の方が、英語に抵抗がなく、参加者として内容をハンドリングできるようでしたら、ぜひ登録して、こちらのプログラムに参加して下さいませ。(科学教育に関しては、学校が休校になっても、なんの不安もなくなります。)
Science How Webcast Archives
上記のページにリストアップされているのと同じWebcastの動画が、こちらのページにジャンルごとにアーカイブされています。登録をせずに科学動画を楽しみたいという方、フルプログラムをハンドリングするのは、ちょっと抵抗があるという方には、こちらから好きなジャンルの興味のあるテーマの動画を選んで、親子で一緒に楽しまれるのが、英語学習としても科学教育としても良いと思います。映像での説明がメインではありませんので、英語での会話を聴きとることに集中し理解するレベルではないという方には、5月17日の投稿記事でご紹介したYouTubeの「Smithsonian Channel」に登録して、ビジュアル主体の動画お楽しみになることをオススメします。
Ask Science How
上記のDistance Learningに登録して、こちらのメールフォームから、英語で科学に関する質問をすれば、科学者や専門家からのお答えが返って来るとあります。この内容は、上記の「 Science How Webcast」プログラムにも反映されるようです。
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Inside The Smithsonian Collecting The World
これは、科学者になるのが夢というお子さまのモチベーションスィッチを押す、スミソニアンの活動をレポートした、貴重かつ素晴らしいドキュメンタリー動画です。ただし、とりや昆虫などの標本が、いっぱい出てきますので、そういうのが苦手な方はご注意下さい。科学に大して理解のあるご家庭向けです。
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Smithsonian Open Access
こちらは、スミソニアン博物館が、丸ごとあなたのPCの中で百科事典になるという素晴らしいオンラインプログラムです。画面中程の検索Boxに、調べたいキーワードを入れてクリックするだけで、スミソニアン協会が所蔵しているアーカイブの約300万点に上る美しい画像の中から、キーワードに紐づいた画像と説明が表示されます。
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「子ども達の学ぶ場」となるように、きめ細かい工夫が施されたミュージアムのオンラインプログラムは、自分で操作できるようになっていたり、自由に自分で探して読んだり、好きな動画を選んで観たりと、子ども達が、自身の好奇心をエンジンにして、能動的に学べるようになっています。クリックして、サクサク動き、どんどん探検して入り込んでいく感覚は、実際のミュージアムと同じような、出会いと発見、学びに満ちた体験となることでしょう。子どもだけでなく、大人にとっても、現実の美術館・博物館に行けない今、至福の時間を過ごすことができる奥深い学びの場として、オススメです。英語学習を兼ねて、この機会にぜひ親子でお楽しみになって下さい。