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フクロウさんの子育てアドバイス<7>新しいことを始める時は、準備の手間暇をじっくり重ねて

PonoLipo 島のふくろうさんが、国内外で子育てした経験を通して得た、先輩ママとしてのちょっとしたアイデアやヒントをお伝えするコラム。連載5回目です!

PonoLipo 島 ふくろうさんの子育てアドバイス

<7>新しいことを始める時は、準備の手間暇をじっくり重ねて

 

 

幼い子どもほど、個性の凸凹が大きく、その子その子で強いこだわりがあったりするものです。パパ、ママが良かれと思って選んであげたものが気に入らないということが日常茶飯です。また、その場その場にふさわしい佇まいや言動があるということが、子どもにはわかりません。

ここで大事なのは、「その場で」ではなく「事前にゆっくりじっくり」子どもにお話しして言い聞かせることです。パパやママは、その場で要求される佇まいについてや言動について大人ですから、事前に予測がつきます。そのことについて、その場にあるいろいろなもの、またそこで起こることや集まる人たちのことについて、事前にゆっくり何度もその子にお話しすることができるはずです。

アメリカでは、「入学準備」のための絵本というのがあります。今PonoLipo Shopで扱っているのは、開くと学校の形のドールハウスになって、学校には、どういう教室や設備があって、どういう人が集まってどんなことをするのかということを小さな子どもに、入学(または入園)する何か月も前から、一緒にごっこ遊びをしながら親が説明していくためのツールとなる絵本です。時計がついていて何時に何をするのか、順を追って学校へ行く日の出来事を説明していく絵本とセットになっています。

新しい事に対して不安や拒否反応が大きくパニックを起こして泣いてしまったり、だだをこねてへそを曲げたりしがちな子どもほど、この「事前にゆっくりじっくり何度も言い聞かせて話しておく」ということが大切になります。ごっこ遊びや、時計の針をいじる、塗り絵をする、シールを貼る、指でなぞる…などのアクティビティを絡ませて言い聞かせていくと、意外と落ち着きのない子どもでも新しいことを理解させて心の準備をしていくことが可能になる場合が多いのです。

事前の準備なく、その場で言うことを聞かせようとしても全然上手くいかないと思います。最悪の結果になって、お互いに辛く気まずい思いをするようなことも多々起こりえます。夏休み、せっかくの子連れ旅行がガミガミ怒ったり、喧嘩になったりというのは避けたいところです。旅行の移動中に遊ぶものや、持って行くものなど、ワクワクした気持ちで準備をする段階で、いろいろ起こり得る事柄についてお話をして、その子の気持ちを準備万端で旅行に向かわせるように少し手間暇をかけてあげて下さい。

パパやママがぱぱっと準備すれば1時間かからないところ、小さい子どもにお話しながら一緒に準備をするのは数日、または数週間かかるかもしれません。けれど、その子なりに楽しい旅行にしようとワクワク準備するところから始めると旅行に行った先でのトラブルも少なく楽しく行けると思いますし、その経験を通して、小さな子どももいろいろなことを学んでいくことと思います。

日頃のしつけのコツを体得する良いチャンスですので、パパもママもチャレンジ精神を持って、小さな子どもにあれこれ工夫して事前にお話して、一緒に準備してあげて下さいね

 

<次回コラムにつづく♪>